~家庭的な空間~
現代の子ども達は強い刺激の中で暮らしています。
そのような現状だからこそ、園では、心地よい環境の中で過ごしてもらいたいという思いから、大人もくつろげる空間「安らげる保育室」作りをしています。
平成16年3月、木の香あふれる郷土づくり事業対象施設として、県産材のスギそしてヒノキで建てられました。
大淀川河畔に位置し、周囲は閑静な住宅街で、日照条件にも恵まれた環境です。
やさしい木のぬくもりに包まれて、子どもたちはゆったりとした時間を過ごしています。
机や椅子、棚や遊具に至るまで、子ども達が見て触れるものには出来るだけ木材を中心に自然素材のものを使っています。
また、1年を通して裸足保育をおこなっています。
足の基本構造は5~6歳までに完成されているといわれています。車や電車、自転車など自分の足を使わずとも生活できるようになっている現代。
裸足になって遊ぶことで足裏のツボが刺激され、大脳や感覚器官に影響を与えます。それにより脳が活性化して、活発に行動することができるようになります。
緩やかなカーブを描く大きな屋根が特徴の外観は、ロゴマークにも使われているように建物そのものが園のシンボルとも言えます。
子ども達が成長し、本園での想い出を頭に描くとき、ここで過ごした様々な体験と共に記憶に残る事を願っています。
施錠された入り口からエントランスに向かうアプローチは緩やかなスロープになっています。
幼児部、乳児部の2ヶ所に分かれており、それぞれ季節の花々や可愛らしいオブジェなど、明るくて楽しい雰囲気の中、エントランスへ続きます。
毎日登降する度に必ず通るこの場所では、保護者の方への様々なお知らせや役立つ情報などを発信しています。
明るく開放的なエントランスは、保護者の方とのコミュニケーションをとる大切な場所でもあります。
入ってすぐにITC化による登降園カードシステムの端末を設置しており、迅速かつ確実に子ども達の登降園状況を把握しています。
エントランスを入ると、とても開放的で広々としたホールがあります。
約9mの高さがある広い空間を確保するため、極力柱を使用せず、スギの集成材を使用しているのが特徴です。
天井近くに設けられた大きな窓からは暖かな陽射しが降り注ぎます。
雨の日には園庭に代わり、子ども達の遊びの空間になります。
時には、講演会やミニコンサート、地域との交流の場になったりと、幅広い使い方ができる、なくてはならない場所の一つです。
ホールにはもう一つ特色があります。それは昇降式ステージです。
入園式や卒園式、講演会などなど、すべての行事を園内で行っています。
発表会もその一つです。子ども達はこのステージで思いっきり自分を表現します。
子ども達と観客の距離が近い分、表情や息使いまで感じることができ、一体感がうまれます。
園の中に家庭と同じような環境が作られている居心地のよいお部屋づくりを目指しています。
草木の緑や、採光、香り、さりげなく聞こえる音楽、心地いい先生の声も心の栄養です。
●育ちにあわせて遊びの場を作り変える“コーナー保育”
静かな指先遊びが好きな子どももいれば、数人のお友達と遊ぶことの好きな子どももいます。1つの遊びにまとめようとすると、必ずそれに興味を示さない子どももでてきます。
室内をいくつかのコーナーにわけて、好きな遊びを選べるようにしています。
また、遊びを邪魔しあわないように玩具棚や衝立などを使い、子どもの育ちにあわせたコーナー保育を行っています。
●情緒の安定
ゆったり座るソファーがあったり、季節のお花が飾ってあったり、窓を開けると自然の風が入ってきて気持ちがよかったり…家庭的な環境づくりを意識しています。
園庭は運動会も行えるほど広い空間となっており、おもいっきり遊びを楽しむことができます。
桜の木、藤棚、どんぐりの木、四季折々の草花が咲き、やさしい木陰が子どもたちに心地よい遊び場を作ってくれています。
園庭の隅には「おひさまガーデン」と名付けられた小さな畑があり、花や野菜、ハーブなどを育てています。
植え付けから収穫までを通して、子ども達の食育に活用されています。
2021年6月、自然の優しさを感じる「遊びの空間」が完成しました。季節を感じられる木々や草花が植えられた子どもたちだけで安全に楽しく遊べる森のようなお庭です。
風と光を感じる開放的なデッキは子ども達のもう一つの空間!
2021年6月リニューアルし、より木のぬくもりが感じられる優しい空間に生まれ変わりました。
デッキ全体がオープンスペースになっており、子ども達はクラスを越えて、自然と異年齢交流のできる場となっています。
異なる年齢の友達と接することで、お互いに学び合いながら、友達と仲よく過ごしてほしいと思います。
ホールに面した調理室はガラス窓を通して、保護者の方も子ども達も調理の様子を見る事ができます。
子ども達が毎日楽しみにしている給食やおやつは、ここで心を込めて作られます。
エントランスの隣にはガラス窓越しに事務所があります。
アプローチからも見える事務所には職員が常駐し、来訪者、保護者の方の対応をしています。
気軽に声を掛け合えるカウンターもあり、開かれた事務所を目指しています。
園内各所に設置された防犯カメラを通して、園内の様子に常に目配りをし、安全・安心に努めて、子ども達を見守っています。
事務所の横のテラスは、子育ての相談や情報交換、ホッとひと息など、自由にご利用して頂ける空間になっています。
子ども達の作品展の展示もしていますので、気軽にお立ち寄り下さい。
エントランスや保育室では“ランプベルジェ”という質の高いアロマエッセンスを使用しています。
室内のクリーンな空気環境を作り、アロマコロジー・消臭・抗菌・有害化学物質分解(ホルムアルデヒド)などの効果があります。
また、心地よい香りに包まれることで癒しに繋がります。